ついに装着した憧れのCB1000Rワイバン チタンフルエキゾーストマフラー。今回は音量や走行インプレッションを紹介します。
CB1000Rワイバン チタンフルエキゾーストマフラーの音
● アイドリング時
CB1000R(SC80)はエンジン冷間時はアイドリングが少し高めに設定されているためそこそこ煩いです。エンジンが温まってアイドリングの回転数が下がると音量も下がりますが、住宅街でそこまで放置するのはちょっと迷惑かな。。ただ、これはノーマルマフラーも同様です(音量はほとんど変わりません)
● 加速時
スムーズに高回転までフケ上がる特性と相まって非常にレーシーな高音のサウンドを奏でます。運転しているとめっちゃテンションあがりますが、このマフラーがすごいのはストレート構造でフケも良くなるのに、むしろ音量(音質?)は純正マフラーと変わらないかシチュエーションによっては静かに感じることです。
● シフトダウン時のアフターファイヤー
社外マフラーに変えると発生することがあるシフトダウン時のパン!パン!といったアフターファイヤーは全く見られません。インジェクションやマフラー自体の設計が非常に優秀なのかなと思います。純正マフラーを取り外した際に、エキパイのフランジあたりに全くススが付いていないことにもびっくりしました(最近のインジェクションはみんなこんな感じなのかな)
CB1000Rワイバン チタンフルエキゾーストマフラーの性能
まずはじめにCB1000R(SC80)の出力特性について、CB1000Rのオーナーでもあり、もう一台の愛車400Xとともにヘビーなロンツーをバンバン楽しまれているモトブロガーのASUPARAさんがtwitterで分かりやすくコメントしています。
低回転域は街乗りスムーズで扱いやすくて、
— ASUPARA (@asuparider) April 18, 2020
4000回転超えると癖になるビリビリモード、
6000回転超えるとドーパミンが溢れ出る。
そんな気がするCB1000R。 https://t.co/PYW0GdiI5G
CB1000Rはこのスムーズな低回転〜ビリビリモード〜ドーパミンモード(笑)が割とはっきり分かれていて、それがこのマシンのライディングの楽しさの一つにもつながっていると思うのですが、ワイバンのフルエキに交換すると、この3つのモードの分かれ目が綺麗に繋がり、スムーズに高回転までフケ上がるようになります。
● 低回転
走り出しや極低回転時(2000回転くらい)の粘りは純正マフラーに軍配が上がります。とはいえワイバンのフルエキが乗りにくくなるのではなく、この辺りの回転域は一気に吹け上がり通過してしまいます。軽量化の恩得も相まって走り出しや低速時の走行もスムーズです。
● 中〜高回転
純正マフラーは6000回転を超えると一気に豹変し、振動も増えてゴリゴリと凄まじいパワーを出して加速していきますが、ここから回すには「よしいくぞ」ってちょっとライダーも心の準備がいるような気がします(エンジンもここで一旦一区切りするので、この辺りでギアチェンジすることも多いのではないでしょうか)
ワイバンのフルエキは6000回転で豹変するというよりもスムーズに高回転域まで吹け上がりながら振動も少なめにハイパワーモードへ移行していきます。そのため、純正マフラーよりも上まで回すことが多くなり、ギアチェンジのタイミングも変わります。
● フルエキ交換で出力特性が良くも悪くも変わる
低回転から高回転までスムーズにフケ上がるレーシーな出力特性でレプリカマシンのような乗り味になります。悪く言えば、ノーマルの低回転から粘り強く、4000回転・6000回転で如実に感じられるフィーリングの切り替わりや、アクセルをラフに開けるとピーキーに反応するCB1000Rが元々持っている出力特性は多少変わってしまいます(全く別物になるほどではないです)
タイトなコーナーが多く、純正マフラーではラフに開けると低回転でもピーキーな特性を活かしながら6000回転あたりでギアチェンジを繰り返し、1速〜3速を中心に使って走るような峠道では純正マフラーのほうが速く走れるかもしれません。逆に高速コーナーの多い道や、バイパス、高速道路はワイバンのフルエキが圧倒的に速く乗りやすく快適です。
また、あまり飛ばさないツーリングライダーの方やノーマルの特性が少しピーキーで怖いといった方は、アクセルをゆっくり開けると純正マフラーよりも優しい出力特性で振動も少なくなるので、乗りやすくなるのではないかと思います。
全体的にワイバンのフルエキは回して乗る特性に変わります。
●総評
高い性能を持ちながら非常にジェントルな音質のマフラーです。爆音派の方は全く満足出来ないかと思います。音量だけならノーマルマフラーや海外製のスリップオン&フルエキマフラー(ほぼ車検NGですけど・・)のほうが重低音が聞いて、迫力のある音だと思います。参考までに、ワイバンのフルエキより、もう一台所有しているGSX-S125ヨシムラマフラーのほうが走行時は煩く感じます。
高額ではありますがJMCA認定で車検の際も安心ですし、高回転まで気持ちよく、そしてほどほどの音量で走りたい大人のライダーへぜひおすすめしたい最高のマフラーです。スリップオンのほうも評価が高そうなので一度乗りくらべてみたいですね。