昭和平成のバイクを通ってきたライダーならK&Nのパワーフィルターは気になる存在ではないでしょうか。
FCRやTMRなどのカスタムキャブを装着した4気筒マシンや、当時流行ったSRやTW、FTRなどのカスタムマシン、空冷ドカティなど色々なバイクに装着されていました。
ただ、キャブ車にパワーフィルターを装着する場合、必ずキャブセッティングが必要でした。
キャブセッティングをせずにパワーフィルターをつけて、吸気音だけ大きくなって、むしろ性能悪化しているマシンもたくさん街中に走っていましたね。
かく言う私も、忘れもしない学生時代。。
4連のパワーフィルターに憧れて、愛車のCB750Fにバイト代をつぎ込んでK&Nのパワーフィルターを購入。お金がなかったからホームセンターのやっすい工具で丸1日かけてエアクリーナーボックスを撤去してパワーフィルターを装着。
ドキドキしながらエンジンをかけてアクセルをひねると「ヴォーン!!(エンジン音)バヒューン!!!!(吸気音)」うぉぉーーーっ!!!!と興奮して、通ってたバイク屋さんに見せびらかそうと国道に出てアクセルを開けると、、
あれれっ、高回転が全然周らない!40km以上出ない!(笑)
軽自動車にもバンバン抜かれます。そりゃそうです。キャブレター車はキャブレターの口径や各種ジェットなどで機械的に空気や燃料の量を制御しています。パワーフィルターはノーマルフィルターよりも吸気抵抗が少ないため、空燃比のバランスが大きく崩れ、まともに走らない状態になってしまいました。
結果、当時お世話になっていたレッドバロンでキャブセッティングを出来るショップさんを紹介してもらって、勉強代に2万円くらい払って、やっとまともに走るようにしてもらった苦い(楽しかった)思い出があります。
この経験のおかげでキャブの仕組みを多少理解できて、その後は、50cc〜125ccのバイクでキャブセッティングの楽しさに目覚めました。
さて、CB1000R(SC80)はインジェクション車です。
インジェクション車は各種センサーで走行状況により最適な量の燃料をインジェクターから供給します。パワーフィルターで吸気抵抗が減って空燃比のバランスが崩れても多少はインジェクションが補正してくれるはずです。
以前に所有していたドカティの998もインジェクション車でEVRのパワーフィルターを取り付けていましたが、特に問題はありませんでした。
ということで現愛車のCB1000Rにもパワーフィルターを装着してみたい。最悪性能悪化となってしまってもECU書き換えなどで対応できるのではないかと思い、今回トライすることにしました。
CB1000R(SC80)用のK&Nエアフィルターは純正互換タイプ!
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K&NのCB1000R(SC80)用エアフィルターは純正エアフィルターと同一形状ですのでボルトオンで装着することができます。赤いオイルが染み込んだヴィジュアルが堪りませんね。
一体どうなってしまうのか!CB1000R(SC80)にK&Nエアフィルターを装着!(その2:取付編)の記事に続きます。
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